アンティークとスチームパンクな素材を組み合わせたお洒落なアートデザインランプ
ダイヤ柄のアーガイル模様が目を引くアートデザインランプです。
ブラケットライト(壁掛け照明)として当店でメタルワークや旋盤加工などを駆使して製作したアンティークやスチームパンクにもなじむお洒落な照明です。
▼製作風景を動画で見たい場合は下記からご覧になれます
(※BGMが流れます・音量にご注意下さい) 動画再生時間:約2分40秒
電気照明に移行する前まで使われた照明のパーツを移植
灯油で点灯するキャロシンランプ式のシャンデリアに使われていた唐草模様の真鍮装飾をソケットの上部につけました。
1890年代前後まで実際に使用されていたアンティークのパーツを使用することでさらに古めかしさが出ました。
土台からこの真鍮装飾に伸びるアーム(ポール部分)は旋盤を使い古い真鍮ポールを削り出しています。装飾に見劣りしない重厚感ある立派なアームが完成しました。
ソケットだけでも大変貴重なアンティークパーツ
ソケットはアメリカの老舗電気メーカーH&H社の古いファットボーイソケットを使用しています。
現在アンティーク市場で流通している古いソケットの多くはスキニーと呼ばれる細身のソケットのため、古いファットボーイ(太目の)ソケットと言うだけでも大変価値があります。
H&Hはハート&ヘーゲルマン社の略で、1927年には同じく電気部品などを製造していたArrow社と合併し、電気部門としてその後も電気機器の製造を続けました。
近年までアメリカの電動工具で有名なDewalt社の製造する電動工具専用にスイッチやコンセントなどを供給していました。
ソケットにはアンティーク市場に流通する1910年代の古いH&H社の文鎮や重りを模したような特徴的なロゴが入っていますが、入っていた陶器製のインナーソケットの状態や形状から1940年代(約80年ほど前)のものと推測します。
1940年代に配布されていたアローエレクトリックカンパニーのH&H部門の電気カタログに、同じようなランプソケットが紹介されています。
なおこのソケットシェルに入っていた陶器製のソケットについては修復できな程の破損が見られたため廃棄とし、現代の電気規格に適合するアルミやプラスティックを使った新しいインナーソケットを入れています。
電球はインテリアや設置する空間の好みに合わせて
撮影ではナス型の白熱球(古いアンティーク電球を模したレプリカ球40W)を使いました。E26の口金、40Wまでの電球であればLED電球にも対応しています。
照明に電球は付属していないため、事前にご用意いただく必要があります。最近ではLED電球でも素敵な形状をしたものが増えました。
ぜひお気に入りの電球を探して、ダイヤ柄の凹凸に揺らめく灯りを楽しんで下さい。
この壁面照明で一番目を引くダイヤ柄のパネルはアンティークパーツに合わせて自店工房で製作した1点もの
真鍮製の枠はヴィンテージのインテリアから取り外したもので、これに当店工房にてアンティークのマイナスネジを複数打ち込みました。
最も目を引くダイヤ柄のアーガイル模様はビードローラーと言う機械を使って真鍮製の板に凹凸をつけています。
ビードローラーとはホットロッドと呼ばれるクラシックカーやマッスルカーの板金加工やカスタムに使われるマシンで、アメリカでもメタルアートとしてコアなファンやアーティストがいます。
ビードローラーでダイヤ柄に凹凸をつける様子はこのページに掲載している動画で見ることができます。
一線一線慎重且つ丹念に描いた渾身の1点もの照明、ワンオフ作品です。
外枠に取り付けた大きなマイナスネジに合わせ、ダイヤ柄の交差する部分に1点1点真鍮製の丸くぎをアクセントに打ち込んでいます。
外枠側面にはシリアルナンバーが表記された真鍮タグを取り付けています。
電気工事が必要な直付け専用の壁面照明のため、新築やショップの開店などに合わせてこの照明を設置頂ければと思います。
他のアンティークショップではもちろん、一般的な照明メーカーでは手に入らないワンオフ製品です。
ぜひお気に入りの空間やこだわりの場所へ設置してください!