経年で劣化したフロスト塗装を落としてイメージを一掃したテーブルライト
すずらんやチューリップの蕾に見えるガラスシェードに合わせて、花柄の立体的なベースやシェードホルダーを選びました。
丸みを帯びたシェードに合わせてベースも間に入れるスペーサー(装飾部分)も丸いものをチョイス。
経年と使用で黄ばみや劣化が進んだフロスト塗装を落とす
フロスト塗装のコンディションが良い場合は可能な限り黄ばみや汚れを取って活かしますが、今回のシェードに塗布されたフロストの状態がだいぶ悪かったので落とします。
特殊な洗剤を使ってフロスト塗装を溶かしながら徐々にクリアガラスの表面を出して行きます。
洗浄前と洗浄後を見比べるとかなり雰囲気が変わります。まったく別のシェードに生まれ変わりました。
照明のネック部分になる球体のスペーサーも補修
真鍮製の球体の側面が一部意図的に削り取られていたので、補修します。
欠損部分の厚みに合わせて真鍮の塊を削り出し、ロウ付けで取り付けた後、やすりを欠けて球体になるように補いました。
ほんの少し残っている金属部分同士の継ぎ目も手仕事の名残りとして楽しんで頂ければと思います。
塗装で表面の色目も揃えます。
以前に製作された際の汚れやバリ、不要なロウ付けを取り除く作業
アメリカより入荷した照明の中には、明らかに個人店やDIYなどで修理や手を入れたような形跡が残っている照明パーツがあります。
今回はシェードホルダーにそのような「雑」な仕事が見られました。
カップの側面部分の透かしの入ったリボンがとっても美しいので、出来ればこれを残したまま、不要なロウ付け部分を取り除いて微調整したいと思います。
不要なロウ付けを取り除くついでに、今回設置するフロストガラス製のシェードに合わせてリング部分のサイズ調整も行いました。
元々のガラスシェードには差し込み口の傷も多かったため、きつめの固定でシェードに負荷がかかるのを避けられるよう少し緩いホルダーサイズにしました。