六角形のフリルや結晶のようなエンボス模様が美しいガラスシェード付アンティークテーブルライト
元々は天井照明として使われていたアンティークランプの真鍮製パーツを丁寧に清掃、加工を施し当店工房にてテーブルライトにリメイクし直しています。
貴重な年代物のソケットに合わせて、美しいプレスガラスのシェードや、同じ年代のパーツを使用したこだわりのテーブルライトです。
3枚の合わせガラスで出来た美しいガラスシェード
3枚のガラスを合わせて作られた六角形のフリルが美しいガラスシェードが魅力のテーブルライトです。
プレスガラスで出来たシェードにはホブネイルと呼ばれるポコポコとした突起や、花火が開いたような模様、草花のレリーフなど多様な模様が打ち出されています。
氷の小さな結晶が集まったような表面からは、電球の優しい光がこぼれます。
様々な角度から模様を楽しめる美しい卓上照明です。
発明王トーマス・エジソンが設立した電気機器製造メーカーのゼネラルエレクトリック社の貴重なソケット
元々は天井照明として使われていたアンティーク照明の部品を当店でテーブルライトへとリメイクしています。
またソケットはアメリカでも大変希少なE.G.E社製のファットボーイソケットを使用しています。
E.G.E.社とは現在のGE社(ゼネラル・エレクトリック)のことで、かの有名なトーマス・エジソンが設立した電気照明製造の老舗企業です。
設立当初はエジソンの名前が会社名の頭についていたため、Edison General Electricと表記されました。そのためソケットに記されたロゴにはE.G.E.の文字が記されています。
アメリカのアンティーク市場ではGE社製のファットボーイと呼ばれる形状のアンティークソケットは稀に見ることはありますが、これらはすべて1892年以降に作られたものです。
しかしながら、今回のこのソケットにはE.G.E.のロゴが記されており、EDISONの名前がついていた大変貴重な年代のソケットであることが分かります。
1892年には会社の合併によりEDISON(エジソン)の名前が外されているため、それ以前のソケットと推測します。
1900年前後に主に流通したソケットは内部に陶器製の器具を組み込んでいたこともあり、現代のソケットに比べやや太めのフォルムをしています。そのため、アメリカではこうした年代の古い太目ソケットをファットボーイと呼んでいます。
現在アメリカで流通している金属製のソケットは主にスキニーソケットと呼ばれるやや細めのソケットが中心のため、こうした古い年代のファットボーイソケットは、ソケット単体でも高額の値が付く希少なソケットとして取引されます。
残念ながら内部に入っていたであろうオリジナルの陶器製器具はありませんが、現代の暮らしで安全にお使い頂けるよう配線類はすべて新品へ交換してあります。
ソケットとガラスシェードを繋ぐ金具も1890年代~1900年代に掛けて流通した貴重な真鍮製ホルダー
ガラスシェードを固定するシェードホルダーにはPAT.JULY 3.1888の文字が刻印されています。
これは1888年に商標登録されたことを表しており、恐らくその後に販売されたものと推測します。
今回上記した貴重なソケットを使用するにあたり、同じ年代のアンティーク照明パーツの中からシェードホルダーを選びました。
ほとんどのものが刻印など残っておらず、詳細な年代まで特定できないことが多い中こうして詳細な年代の記載が残っているパーツも大変希少です。
100年を超えても、汚れを落とし丹念に磨き上げることで輝きを取り戻す真鍮製品の魅力も存分に楽しんで頂ければと思います。
リメイクを行うにあたり可能な限りの修復も行っています。
小さな凹みや歪みなど、完全にそれらを取り除くことはできませんが毎日の暮らしで安心してお使い頂けるよう細部まで手を入れています。
ガラスシェードに出来た小さな剥離や欠けもアンティークランプの優しい風合い
ガラスシェードの縁には欠けがありましたが、手入れの際に研磨しているため表面の違和感も無く手を切ることもありません。
古いものを次世代へ受け継ぐためにでき得る限りの手を尽くした大変美しいテーブルランプです。
可愛らしい鍵型のスイッチを回してゆったりと寛ぐ至福の時間を楽しんで頂ければ幸いです。
撮影では10Wの白熱球(シャンデリア球)を使用しています。
ガラスシェードや表面にデザインされたエンボス模様の美しさを引き立たせたい場合は、薄暗いと感じる態度の明るさになる電球をお勧め致します。