入荷してきたダメージの多いアンティークテーブルライトを丁寧に修復する作業
当店に入荷してきたアンティークランプ達の多くは、何十年もの長い時間の役割を終え様々なダメージや汚れが目立ちます。
元々は天井照明の一部として使われたいた1900年代初頭の貴重な金属パーツを使い、テーブルランプへリメイクして行きます。
長年の埃や汚れと共に真鍮の地金に固着してしまったゴールドのペイント。
地金を傷めないように丁寧にペイントを取り除くとホルダー上面にMADE IN U.S.A.の文字が見えました。
全パーツを洗浄
この写真では2種類のテーブルランプを製作するためのパーツが写っています。
それぞれのパーツを洗浄し、地金の真鍮がむき出しになるようにした状態。
貴重な1900年代初頭のパーツ達を組わせて、全真鍮製の卓上照明を製作します。
真鍮は鉄に比べ時を経ても腐食しづらい材質のため、母材の割れや欠損がない場合こうして磨き上げ新品のような状態へ戻すことが可能です。
使用したいアンティークソケットにシェードホルダーの口径が合わない
1900年代の貴重なファットボーイソケットに合わせて、上記で洗浄したシェードホルダーを使用しようと計画。
写真の通り、ソケットの口径とシェードホルダーの口径が合わないことに気づきました。
明らかにシェードホルダーの口径が大きいため、この2つを繋ぐための金具が必要となります。
旋盤を使って切削加工で繋ぎ金具を製作
六角形のナットの角を落としたら、ソケットの直径に合わせて旋盤で切削しサイズを微調整します。
ソケットとホルダーの間に隙間が無くなりました。製作した金具はソケットにロウ付けでしっかりと固定されています。
シェードのフチにある剥離跡を滑らかに研磨
ガラスシェードの縁にあった欠け跡は手を切ったり、それ以上破損しないよう丁寧に研磨してあります。
土台の中に入れる重りや底板の錆も綺麗に取り除きリペイント
土台の中に入る重りや固定板などの錆も丁寧に落とし、再塗装しています。
レストレーション(修理・リペア)が完了したテーブルランプ
どうしても取り切れないダメージなどはアンティークランプの味わいとしてそのままにしてありますが、可能な限りダメージや汚れなどは取り除いています。
同じ年代のパーツを多用して美しいテーブルライトに生まれ変わりました。