両翼を高く広げたイーグルの装飾が目をひくアンティークブラケットライト
真鍮製のアンティークパーツをふんだんに使った、コロニアルなブラケットライトです。1940年代〜60年代頃まで長年使い込まれて来たもので、当時の風合いを壊さないよう大切に修理・リメイクした壁掛け照明です。
丁寧に補修と加工を重ねた貴重なブラケットライト
製造されてから100年が経つとは思えないほど、綺麗に形状が残ったブラケットライトです。薄手の真鍮プレートをプレスや型抜きにより立体的なカバーやアームに仕立ててあります。
壁面へ取付を行う四角いブラケット土台は、ピラミッドのような形状をしており大変見応えのある迫力です。使用による小さな傷や凹みなど、長い年月を経て大切にされてきたブラケットライトは、経年により所々亀裂なども見られました。
当店工房でロウ付けや研磨などを行い、さらに100年使えるよう丁寧に補修を重ねています。
角柱のアームを支える金具はしっかりと残っていたものの、照明本体を支える取付け金具は錆が回り朽ち果てていました。
新たに専用の固定金具を取り付けて 無事に原型を保ったまま壁面に取り付けられるようにしています。
裏面を見ても角柱を支える四角い金具など大変手が込んでおり、バリなども無いためコードを傷めることもありません。こうしたちょっとした造りに当時の技術の高さや丁寧さを感じます。
鈍く輝く自由の国アメリカの象徴イーグル・鷹
イーグルは角柱のアームにしっかりと固定されていますが、イーグルの体は自在に回転します。
好みの方向へ鷹の向く方向を変えることが可能です。
大きく両翼を広げた姿は今にも飛び立ちそうな勢いを感じます。家紋や紋章を重んじるヨーロッパとは対照的に、当時のアメリカで多く作られたコロニアル調の家具や照明には愛国的なこうしたモチーフが使われました。
深型の小ぶりな真鍮シェードで一層高級感のある照明へ
アンティークパーツを多用してある土台部分に加えて、ヘッドとなるペンダント部分には小さな深型の真鍮シェードを取付けました。
シェードを固定するホルダーは土台やイーグルの重厚感ある趣きを壊さないようベル型のものを採用し、内部ソケットから除くON/OFFスイッチにはヴィンテージのベイクライトのツマミを使用しています。
内部ソケットは日本規格に対応した新品に交換済みのため、安心してお使い頂けます。
照明器具の表面は全て真鍮製のため、これから経年でさらに真鍮特有の古美色へと変化していきます。
いつまでも新品のような輝きを保ちたい場合は真鍮専用のクリーナーで磨くとピカピカになります。シャビーさや真鍮特有の風合いを育てたい場合はお手入れを乾拭きにとどめて下さい。じっくりと色が変化していきます。