ヘアラインと呼ばれるガラスの練りムラや不純物・気泡がたっぷりのレトロガラスが魅力の卓上照明
地球瓶や金魚鉢を彷彿とさせる丸くて美しいガラスシェード。レトロなガラス特有の揺らぎや不純物のあるシェード、錆びの回った金属パーツなどを手入れします。
経年劣化で出来た真鍮部品の亀裂を補修
照明のネック部分に入れるスペーサーの補修です。真鍮製品は鉄のように錆びでボロボロにならない代わりに、プレスされた薄い板材の曲線部分は経年で亀裂が入りやすくなります。ロウ付けで亀裂を繋ぎ、不要な部分を研磨したら補修完了です。
ガラスと金属部品の手入れ
ガラスシェードの開口部は、製造時に切り離された切断面がそのままの状態になっています。
電球を交換したり照明を移動させる際に、シェードのフチに触れると手が切れる場合もあるため綺麗に研磨します。
土台部分は鉄に真鍮メッキ、その上にクリアの塗装が施されていました。土台部分は内側から小さな錆が浮き上がっていたため、表面の余分なクリア塗装を落とし、クリーナーで丁寧に浮き出た錆びを落としています。
これにより時間の経過とともにシェードホルダーやスペーサーと呼ばれる真鍮でできた飾り玉と一緒に真鍮特有のくすみが生じます。
じっくりとヴィンテージ特有の風合いを育てることが出来ます。
照明の修復前と修復後
補修前の様子と補修後の様子。これからまた何十年と使い続けられるランプに仕上がりました。