オーロラがかった淡いアンバーガラスチムニーが特徴的なテーブルランプを修理中
手入れ前のランプパーツ。土台やスペーサーと呼ばれる金属部品には錆びが浮き、メッキなども剥がれが目立ちます
ガラスシェードチムニーを研磨・クリーニング
もともとは、屋外用の照明に使用されていたガラスチムニー(火屋)のため、大変分厚いガラスで出来ています。長年の使用で内側には長時間点灯で出た煤がびっしりとついています。
洗浄で内側の煤を取り払い、表面側の白い吹き付け塗装された部分を細やかに洗浄します。雪のように吹き付けられたザラザラの表面から汚れが落ち、本来の白い色が出てきました。
シェード下部の開口部分は、製造時に切り離された際の切断面がそのままになっていました。一部は剥離があり、切りっぱなしになった開口部では手を切る可能性もあるため、おおまかに研磨してバリを取り除いています。
金属部分の補修とリメイク風景
このシェードホルダーは、もともと異なる照明に使用されていたものです。長年の使用で表面のメッキが剥がれ、赤ザビが浮いています。丹念に錆を削り落とし、再塗装を行いました。
上記した通り、シェードホルダーはもともと異なる照明に使用されていたもののため、錆除去や塗装に加えガラスチムニーを支えられる固定金具の機構が必要でした。下図はその固定金具を作る様子です。
シェードホルダーの3カ所にこの金具を取り付けました。これによりガラスシェードをただ置くだけでは不安定なホルダー部分も、内側からガラスを押さえるため、ガラスシェードのぐらつきが軽減されました。
全塗装が完了した照明パーツ達
不要な汚れや錆び、メッキなどを取り除き再塗装が完了したパーツ類達。シェードホルダー部分の固定金具も、土台部分のコード穴も綺麗に仕上がりました。